2020年が始まりました。今年の干支は子年です。十二支の始まりの「子丑寅卯辰・・」年でもあります。そして東京で2回目のオリンピック開催の年でもあります。
過去には田中角栄前総理が日中国交正常化を成し遂げられ中国との様々な交易がスタートしたのも子年でした。そもそもこの干支の伝来は中国最古の王朝である殷(いん)の時代とされ6世紀に日本に伝わったと言われているようです。大陸中国から伝わってきた文化を日本人はその特性を理解し新しく日本流にアレンジして日本人に適した文化慣習を構築して今に至っているように思います。例えば漢字は中国から伝わってきましたが、現在日本で使われている漢字が中国にはないモノが沢山あります。大陸から伝わった文化を変化させながら伝承しているのが日本の一番優れたが文化慣習能力ではないかと考えます。だからこそ中国の方々は消えてしまった中国文化を日本に見出し再発見に来る。又欧米人は日本の優れた技術の絶えることのない伝承技術に圧巻する。
しかし、現在において中小企業や個人事業主が磨き上げた伝統的技術が途切れようとしているものが多くある。利益至上主義によるバーチャルマネーによりお金の獲得を求めるものが主流となってしまったのも原因の一つだろう。
日本はこれからどこへ向かうのだろう。大陸との関係は古く古来まで遡り日本に文化や慣習に大きく影響を与えてきた。一方で資本主義・民主主義をベースとした法治制度により高度経済成長には大きく寄与してきた東の文化。日本は常に様々な環境の中で日本流を創造し日本人に適合した文化を築き上げてきた。
ネズミはたくさんの子宝をもつことから人口が増えることを期待しつつも、一方で火事が起きる家にはネズミは一匹たりとも居ないという感知能力が優れていて、泥船には乗らない。ということもあろうと思います。
新しい時代の幕開けなのか?一区切りつけるそのような年なのか?いずれにしても様々な出来事がある年だと感じています。
企業存続のため様々な見地から、当社は邁進していく所存でございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
小牧社会保険労務士事務所職員一同