2022.12.10

マラソン

 2022年11月23日コロナウイルス感染症により中止となっていた第30回福知山マラソンが3年ぶりに開催された。毎回2万人にも及ぶ参加者である大会は行政自治体市民ボランティアの協力で行われている。今回は残念なことに参加者は3500人程度と少なかったがwithコロナでの開催がされたことに感銘を受けた。というのも私自身が3年ぶりに出走したからである。当日の天候は全国的に雨。気温は低くコンディションは最悪でした。当日の棄権者も相当あったのかもしれません。それでもスタート時間には青空がのぞく天気となりました。久しぶりのマラソンで練習不足も相まって緊張しながらの走りだしでしたが、周りの応援の声に励まされながら一路福知山市内を経由して由良川沿いの長閑な風景を満喫しながら走る。気持ちよく走っていたのもつかの間、10キロ付近から強烈な雨と気温の低下が全身を襲い精神の葛藤が始まる。9つの関門が設けられタイムオーバーで足切りとなる。長時間ランニングは水分補給と栄養分補給のタイミングを間違えると顕著に体に表れる。脹脛や腿の筋肉は早い人で10キロ過ぎから痙攣を起こし路肩でたてなおしている人を見かけ始める。折り返しの24キロが一つの関門である私の筋肉は正常に機能してマラソンハイとなる30キロに向けて只ひたすら走る。10キロ・20キロと補給は上手くいっていた。30キロを越える第8関門に差し掛かりかなり時間ロスをしていた。勾配のきつい箇所があり、走っているのか歩いているのか分らない。皆んな歩いている。大股で歩く方が早い。最後の第9関門を突破すれば完走となることは以前に経験済みで後は歩いてでも完走できる。そう思いつつどしゃ降りの雨の中前に進める。処が35キロを過ぎたあたりで両足の脹脛・腿の筋肉痙攣が襲った。水分補給の失敗であろう。道端の応援の方からエアーサロンパスを幾く度も吹き付けてもらい、ポカリと飴やバナナでチャージして回復を待った。37キロを通過し第9関門クリアかと思いきや37.7キロの500メートル手前で関門が閉じてしまった。なんとここまで来たのに完走に至らず悔やまれてならなかった。42.195キロは長い。走っている間に様々なドラマがある。高齢者や盲目の方々の絶え間ない努力の成果や応援者の純粋な気持ちの伝承等周りの人が発する覇気により私を含めチャレンジしている全ての人の心のモチベーションは高められる。過去に何度か完走したしたが、時々に感じるのは自分一人で走っているのではなく周りの人に支えられながら走っているのだと実感する。

 会社の経営者も自分一人で経営しているのではなく周りの人に支えてもらっていることを強く認識しなければならないと思う。お客様や従業員・地域の人・家族等自身を取り巻く環境全てに感謝することが肝要かとおもう。

 その環境下で支えられている以上経営者として守るべき使命を果たさなければならない。経営者は常に孤独ではあるが孤独でもないことを感じながら未曽有の経済危機に立ち向かいましょう。心身の健康を最も大切にし2023年にチャレンジ。

小牧社労士事務所*経営者コラム「共生社会」
有限会社レイバー経営者コラム「マラソン」