働き方改革元年がいよいよ今月4月から幕を開けた。と同時に元号の発表があり「令和」元年が始まる。働き方改革の法律は労働基準法の改正を根拠としている。処で働き方改革の真の目的は何処にあるのだろうか。
少し遡る事、昭和22年労働基準法が制定された。以降大改正が行われたのが昭和62年1週48時間労働制から40時間制へ緩和措置が取られ実施は平成5年4月完全実施であった。一方で日本の世界でのGDPは1990年~2009年まで2位、2010年に中国に越され3位に転落以降維持。国民一人当たりのGDPランキングでは日本は昭和55年24位、昭和62年8位平成3年に4位以降平成14年までの10年間2・3・4位を維持。2003年落ち始め2017年には25位となった。
この間、バブル崩壊・金融危機・リーマンショック・政権交代・大震災など様々な景気事象があった。しかし国民一人当たりのGDPが世界第2位から10位以内にランクされていたころ何があったのだろう。前述したとおり労働基準法の改正により労働時間の短縮に全ての企業が取り組んでいました。それは単に時間を短くする事にとどまらず、生産性を維持しながら業務改善をして合理化できる事はないかと、全社的に労使が一体となって取組んで居た時期であった。パーソナルコンピュータ(PC)の普及と相まって一気に時短が進んで行った。「日本国民は総べからず考えた」考えて考えて合理化を探求した。そして今、25位からの脱出に向け働き方改革の名のもと始まる。真の働き方改革は「限られた時間の中での効率化」にあります。業務の合理化・効率化に向けた見直しが迫られています。時にAIやIOTの時代に突入しているのにその対応や改善が日本では非常に遅れている。そして、これらを使いこなし労働市場で働いていくためには、『考える力』が正に要求されています。
働き方改革の表面では、年次有給休暇の強制取得や時間外労働の上限規制等がクローズアップされていますが、真の狙いは「世界と戦える日本」「世界の人々と肩を並べる事の出来る日本人」の育成にあると考えます。
皆さんはどの様に考えられるでしょうか。