2023.02.10

あなたの会社経営は王道か覇道か

 2023年2月ウクライナvsロシアの戦争はいまだ終わらない。世界の胃袋の国の戦争は世界の食糧事情を危機に落し得る。既に始まった食糧危機は価格の高騰を齎し価格競争に負けた国は手に入らなくなるのが現実味を帯びてきた。日本も例外ではない。小麦の高騰で菓子メーカーや菓子中小企業は瀕死の状況で耐えている。又飼料の高騰で家畜農家の倒産廃業が発生している。私達が口にするものは輸入に頼り自給率は先進国で極めて低いのが日本である。私たち日本人は本当に豊かで平和な生活を送ることができる国民なのでしょうか。国を統治している政府には大統領制や議院内閣制・二元代表制等各国特徴があります。そのトップに君臨する時の人の「哲学や思想・行動」により仕組みを超えた統治が成される。一つは「王道」思考です。王道とは「尭ぎよう・舜しゆんら先王の行なった、仁徳に基づく政治。儒家の理想とする政治思想で、孟子によって大成された」とされ、もう一つは「覇道」思考です。覇道とは「主に指導者や武将、王が武力と権力により政治するもの」とし孟子は覇道を嫌い王道の対義語となっている。さて、世界の国のリーダーの統治思想は王道か覇道かどっちなのでしょうか。日本のリーダーは仁徳に基づく統治を行っているのでしょうか。勿論儒教の国である中国ではその教えと相反する覇道の統治と云えるでしょう。しかしこの見方は日本人の私の見解であり、中国人からすると民の為の王道の統治なのかもしれない。いつの時代も覇道の統治は長続きせず瓦解してしまうとされています。カリスマ的リーダーが没した後には戦乱が発生している。現代社会において中国・ロシア・北朝鮮そしてアメリカは決して目を離せない。日本の統治もやはり覇道による統治が成された時期がありました。織田信長や豊臣秀吉に代表される。徳川家康は王道政治と云われ、300年と長き政権が維持された。戦後の日本はどうだろう。名実ともに主権国家であった日本は名目主権国家で実質従属国家でなかろうか。日本人が日本人である所以は王道を探求し民の為の経営をリーダーがすべきではないのだろうか。経営者と従業員は使用従属関係にあり相反する関係でありますが、対立関係では無く互いが尊重しあいその組織が維持発展することで皆が喜びあえる仁徳の関係であることが今求められていると思います。

 日本のリーダーにはもっと確りしてもらいたいと望みます。そして私達も会社経営を振返り足元を確認するのも良いでしょう。

有限会社レイバー経営者コラム「あなたの会社経営は王道か覇道か」